SUMMER SPECIAL
このページは、スクロールとともに温度が上がっていきます。気温が上がるにつれ、それぞれの現場で何が起こるのか。なぜ止まる端末と止まらない端末があるのか。そして63℃でも動く端末はどれか——温度計とともに、酷暑の現場を体感してください。
↓ スクロールして温度を上げる
一般消費者向け端末の適正使用環境は0℃〜35℃。気温が35℃に達しただけで、すでにメーカー想定の上限です。保管時でさえ安全温度は−20℃〜45℃まで。夏の屋外でカメラやアプリを使い続けると、こんな症状が現れ始めます。
本体温度が下がるまで操作不能に。現場の記録作業が中断します。
熱から本体を守るため性能を絞り込み、動作が極端に重くなります。
高温状態の継続はバッテリー劣化や膨張、最悪の場合は故障につながります。
猛暑日(35℃以上)の上に新しい区分が必要になるほどの暑さが、現実になっています。ただし、ここで注意したいことがあります——この40℃は日陰の気温だということです。
気象庁の観測では、日射の影響を受けると気温を正確に測れないため、温度計・湿度計を「通風筒」(百葉箱の現代版にあたる金属の筒)に収め、常に風を通しながら測定しています。つまりニュースで報じられる最高気温40℃は、あくまで日陰での値。直射日光の照りつける現場で、人と端末が置かれる環境は、その数字よりさらに過酷です。
直射日光下の体感温度は40℃超、端末表面温度は外気温+15℃まで上昇するといわれます。気温と、端末が実際に置かれる環境の温度はまったくの別物——それが、現場ごとにこんなトラブルとして現れます。
アスファルト路面の表面温度は60℃超。地面近くで使う端末は路面からの輻射熱を受け続け、黒板撮影・検査立会いの途中で「高温注意」が出て作業が中断します。
真夏の車内は50℃超。一般端末の保管安全温度(〜45℃)を大きく超え、昼休憩の間ダッシュボード付近に置いた端末が、戻ったら起動しなくなっていることも。
高温設備の近くでは外気温以上の輻射熱を受け、カメラ連続使用の配管・計器点検で端末が発熱。点検が中断するたび、高温エリアの滞在時間が延びてしまいます。
入出庫検品で1日中屋外に持ち出す端末は、午後には熱で動作不安定に。炎天下と冷蔵・冷凍エリアを行き来する運用は、一般端末には最も過酷な温度変化です。
熱中症による救急搬送は令和7年6月に17,229人と、前年同月の7,275人から過去最多に※。端末トラブルによる作業中断は、そのまま屋外での暑熱曝露時間の延長につながります。
※ 出典:総務省消防庁(令和7年発表)
堅牢端末の耐熱は、頑丈なケースを被せただけのものではありません。熱を逃がす設計、熱に耐える部品、そして高温下での動作を実際に証明する試験——3つが揃ってはじめて、63℃で動くと言い切れます。
筐体には軽くて頑丈なマグネシウム合金を採用。一般端末に多い樹脂筐体と違い、金属ならではの高い熱伝導性で内部の熱を筐体全体へ拡散し、本体そのものが放熱板として機能します。発熱源(CPU等)からヒートシンク・筐体への熱の逃げ道を、防塵防水の密閉構造と両立させながら内部レイアウト段階から設計しています。
バッテリー・液晶パネル・ストレージなど、熱に弱い部品にこそ広温度域対応の工業用グレードを採用。高温時の性能低下やバッテリー劣化を抑え、CPUの熱による処理制限(サーマルスロットリング)が起こりにくい余裕を確保しています。
炎天下でも視認できる高輝度ディスプレイと、発熱時にも安定するタッチパネル。直射日光下の屋外という、温度+光のダブルで過酷な環境での使用を前提に作られています。
米国国防総省制定の軍用調達基準MIL-STD-810Hのうち、高温耐性を定めるのがMethod 501.7(High Temperature)です。日本ノヴァシステムの取り扱い堅牢端末は、第三者試験機関によりこの試験をクリアしています。一例として、8インチタブレットZX80Wは63℃の高温環境で72時間の連続稼働試験をクリア。カタログに書いた数字ではなく、恒温チャンバーの中で実際に動かして確かめた数字です。
電源を入れない状態の端末を恒温チャンバーに入れ、昼夜の温度変化を模した33℃〜71℃の24時間温度サイクルを最低7サイクル(7日間)繰り返します。真夏の車内放置や輸送コンテナ内など、使っていない時間に蓄積する熱ダメージを再現。試験後に常温へ戻して動作確認を行い、保管高温が原因の故障・劣化がないことを確認します。
チャンバー内を63℃まで上げて保持し、端末内部の温度が安定した状態で、63℃のまま端末を実際に動作させます。起動・処理・表示・タッチ操作が正常に行えるかを高温下で検証。一例としてZX80Wは63℃で72時間の連続稼働をクリアしています。置いて耐えるだけでなく、動かしても正常であることを証明する手順です。
Method 501.7の試験温度は、世界の高温地域を分類した気候カテゴリーに基づいて決まります。ポイントは、気温(外気)だけでなく、直射日光下の車内・コンテナ内などで機器自身が到達する「誘発温度(Induced Conditions)」が別に定義されていることです。
| 気候カテゴリー | 想定地域 | 外気温度 | 誘発温度(車内・保管環境等) |
|---|---|---|---|
| Basic Hot(A2) 基本高温 |
米国南西部・中東の低緯度地域など、日本の猛暑を上回る高温地域 | 30〜43℃ | 30〜63℃ |
| Hot Dry(A1) 酷暑乾燥 |
サハラ砂漠・中東内陸部など地球上で最も暑い地域 | 32〜49℃ | 33〜71℃ |
つまり動作63℃はBasic Hot区分の誘発温度の上限、保管71℃はHot Dry区分の誘発温度の上限に相当します。真夏の車内どころか、砂漠地帯の保管環境まで想定した温度水準です。日本の酷暑(外気35〜40℃、車内50℃超)は、この試験想定の内側に収まります。
2つの手順ではチャンバーの温度制御がまったく異なります。保管試験は温度を上下させるサイクル、動作試験は63℃を保持したままの連続稼働です。
壊れなかっただけでは足りず、性能を維持したまま動き続けたことまでが合格条件です。
※ 上記はMIL-STD-810H Method 501.7の一般的な試験フレームの解説です。適用する気候カテゴリー・サイクル数・判定項目など、実際の試験条件は機種により異なります。個別機種の試験レポート・認証範囲についてはお問い合わせください。
フル堅牢シリーズは動作温度範囲−29℃〜63℃、保管時は−51℃〜71℃まで対応。端末表面が外気温+15℃になっても、外気温40℃超の酷暑下で熱暴走の心配なく使えます。用途とコストに合わせて選べる軽量堅牢モデル(〜50℃対応)もラインアップしています。
Windows on ARM搭載の最新8インチフル堅牢。ファンレス・IP67・1000nits高輝度。63℃環境で72時間連続稼働の試験もクリア。
ZX80シリーズのAndroidモデル。超軽量ボディにIP67と1.8m落下耐性、直射日光下でも見やすい1000nitsディスプレイ。
Android搭載フル堅牢。炎天下でも見える高輝度ディスプレイ。ホットスワップ対応バッテリー。
Core Ultra+NPU搭載(Copilot+対応)のAI超頑丈タブレット。大画面で図面・帳票業務に強く、電源ONのままバッテリー交換可能。
米軍採用の本格堅牢ノートパソコン。ワークステーション級の処理性能を求める車載・屋外拠点の重作業から、日常業務まで幅広くカバーします。
Copilot+対応や2in1も。軽量ボディに63℃耐熱の堅牢性。V120はノート/タブレット両用のコンバーチブル。
猛暑でもサクサク動く軽量頑丈Windowsタブレット。一般向け汎用機と同等のコスト感で、複数台の現場展開にも導入しやすい1台。
高温下での長時間作業は熱中症の危険を伴います。耐熱端末による業務効率化で屋外作業時間を短縮することは、働く方の健康と命を守ることにもつながります。こまめな水分補給・休憩とあわせてご活用ください。
全品デモ機の無料貸し出しに対応。お客様の現場環境に合わせた機種選定から、キッティング・国内修理まで一貫してサポートします。
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